GROVE鎌倉

MAINTENANCE
-メンテナンス-


2020.Mar. 13

落車をしてしまったり、バイクを倒してしまったり・・・その直後から変速の調子が変わってしまった場合、忘れずに確認をして頂きたいことがあります。

真後ろから車体をチェックしてみると、 Rディレイラーが車輪側に向けて曲がっていました。 これぐらい大きく曲がっていると、変速のレスポンスや異音、セッティングに大きく影響するのですぐに気が付くはずです。ライダーの方には落車、倒したなどで調子が悪くなった場合はまずバイクを降りてバイクの後ろから確認をしてください。

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【確認のポイント!】

スプロッケットとディレーラーの上下のプーリーが平行かどうか?

写真のバイクはかなり曲がっていますので目視ですぐに確認が出来ますね、これほど曲がっていない場合は目視でよりも変速の調子が崩れることで気が付くのではないかと思います。

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【ディレーラーハンガーって何?】

ディレーラーとフレームをつないでいるパーツ。フレームとの間にこのパーツを介することによりディレーラーに大きな力がかかったときにその付け根にも大きな力がかかってしまいます。直接フレームにディレーラーがくっついているとフレームにダメージが及んでしまいます。 電気でいうところのブレーカーやヒューズのような役割をしてくれて、それが先に曲がってくれたり折れたりすることで大切なフレームを守ってくれるのです。

曲がってしまった場合は基本的に交換をお勧め致します。 ディレーラーハンガーはアルミで出来ており曲げ直しをすると強度が落ちるためです。それほどひどくない場合はハンガーの曲げ直しの作業で復旧します。あくまで応急処置と思ってください。今回くらい曲がってしまいますと交換が必要になります。ハンガーは汎用部品ではなく各モデルの専用品であることがほとんどですので自転車店に駆け込んでもお乗りの車種に合う在庫を持っていないケースがほとんど

【出先でこのようになってしまったときは】

ホイール側にハンガーが曲がりますので、ローにした時にディレーラーがスポークに引っかかってしまうのです。これを防ぐために(スポークとディレーラーが近づかないようにする)ローギアから2~3枚くらいは使わないようにして下さい。

幸なことに、今回のケースはトラブル発覚後すぐにお持ち込み頂いたので2次トラブルなくご来店頂き 修理を行うことが出来ました。

ハンガー修正をさせて頂いた様子を軽くご紹介させて頂きます

慎重にリアディレーラーを外し、修正用の治具を取り付け

ハンガーがどのくらい曲がっているのかを確認。治具の細い棒の部分がリムと最も狭いところに合わせ、その状態を維持し最も遠いところへ合わせるます。このようにすることで曲がり具合の確認が出来ます。

 この後ハンガーを曲げ直しで元の形状になるべく近づけます、今回ほど曲がってしまうと、元通りにすることは難しく、帰宅するために極力直すようにいたしました。おおよそ1cm程まで戻ってくれました。これでも本来持っている変速性能からは落ちてしまっています。 この後、リアディレーラーを取り付けて変速調整を再度行い確認をします。

 文章で表せないような確認や調整などいろいろ行っておりますで、ブログだけではお伝え出来ないところが多く、もどかしいです・・・

 バイクのメンテナンス、ご相談などお気軽にGROVE鎌倉店スタッフまでお問合せ下さい!


2020.Feb. 16

空気圧の管理は基本的な点検でもあり、お手軽にできるメンテナンスで、効果がすぐに実感できるところです。

ライド毎にしっかり計測してから乗ることでバイクのコンディションを一定にできるのは勿論のこと、バイクの異変や自身のコンディションに敏感に気付きやすくなります。


空気圧が低いと転がり抵抗が高まり走りが重たく、タイヤが変形しすぎてしまいパンクのリスクが高くなります。

逆に高すぎると一見速くなりそうですが路面のギャップを拾いやすくなり、バイクが跳ねてしまい前への推進力が上に向いてしまうので実は速くないんです。

同じバイクでもタイヤを新調した際もケーシングの剛性の違いでベストな空気圧が変わり、新たなセッティングが必要になります。

ちょうど良い塩梅の空気圧を探すのは、難しくもあり楽しい作業でもあります。

タイヤを新調した際に行う方法はいつも行くルートで最初は上限の空気圧から始め空気圧を徐々に下げていきベストな空気圧を探し当てます。

前輪後輪同じセッティングではなく、主に荷重がかかる後輪側をやや高めに合わせると前後バランスがちょうど良くなります。

路面がドライとウェットの違いでも適正な空気圧は異なってきます。

私の経験上ではウェットではドライ時と比べ0.2bar程空気圧を下げると良いフィーリングが得られました。

コーナリングでの安心感やトラクションの増加を感じることが出来、気持ち良くライドすることが出来ました。0.2barという僅かな数値の差ですが空気圧セッティング..。

奥が深いです。

フロアポンプについているエアゲージはあくまで目安なので自分の基準となるエアゲージを持つことが大事。

空気圧調整に必須なエアゲージは2タイプ種類があり、デジタル式とアナログ式、それぞれで得意な所が変わってくるのでお好みのタイプを選びましょう。

特徴としてデジタル式はLEDバックライトが付いているタイプもあり昼夜を問わず作業が出来、暗いところでも見やすいのでフィールドに持っていく際にもオススメ。

アナログ式は調整時に減圧した際に針がリニアに振れ針の位置で現状どのくらい空気圧が入っているか判断しやすいです。

なにより大事なポイントが空気圧ゲージは毎回別のモデルを使うのではなく、同一のモデルを使う事がマスト。同じモデルでも僅かに個体差があります。

空気圧の特徴として寒い時期はタイヤの内圧が下がり夏は路面の温度、太陽の照り返しで内圧が高まります。登り下りの標高差でもタイヤの内圧は変化します。

タイヤが太くエアボリュームのあるMTBですと変化は感じにくいですが、ロードは如実に変化が分かりやすいです。

その日の気温、ルートで空気圧をあれこれ変えてみるのも変化が感じられ面白いですよ!

僅かな調整で効果が実感できるのも空気圧調整の醍醐味です。

せっかくのタイヤも空気圧が適正でないと性能を100%引き出すことができなくなってしまいます。

コースのコンディションに合わせ、エアを合わせてそれがビシッとハマった時の気持ち良さはたまりませんよ!

お乗りのバイク、用途によって適切な空気圧は分かれてきますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。


2020.Jan. 17

本日の作業はブレーキ交換。

ご要望としては『今よりももっとコントロール性を高くしたい』という事でブレーキはお勧めのMAGURAをチョイス。

オーナー様はやっぱりそうだよね。の一言。

それでは早速作業に取り掛かりましょう。

まず始めはレバーとキャリパーを仮付け。レバーは通常のライドポジションにしておくことがポイント。細かいようですがこれが意外と後で響いてくるんです。

ブレーキホースの長さはハンドルを180°回せるくらいが目安。余裕を持たせたい時はそこから1・2cmくらい長めにしてもGOOD。

ホースを切る時は必ず専用工具を使います。カッターなどを使ってしまうと切り口が斜めになってしまってオイル漏れの原因にも繋がってしまうことも。

ホースを取り付ける時はボルトとホースが供回りしやすいので、最終的にどの向きにキャリパーが収まるのかを考えながら取付けていきます。

これが先に書いたライディングポジションにレバーを留めておく必要性なのです。適当に締めこんでしまうとキャリパーがとんでもない方向を向いて固定されてしまいます。そうすると実際にバイクにつけた時にはホースがよじれてしまいますよね。

新品のホースはある程度丸くなる癖が付いていますので、その癖をうまく利用しながら自然なカーブを描いてバイクに這わせることが重要なんです。

ここまで来ればほぼ終わったも同然。ブリーディング作業をしてしまえば取り付けるだけです。ブリーディングのコツはずばり《根気》。気泡が出てこなくなるまでひたすら作業は続くのです。

これにてブレーキの交換は終了。ブレーキが変われば走りが変わる(前にも同じ様な事書いたような…)

新しいブレーキでまたさらに楽しんで下さいね。


2020.Jan. 10

納車させて頂いてから初めてのフルオーバーホール。
およそ1年半くらいお乗りいただいたバイクです。

全てのパーツを取り外しバッチリクリーニングさせて頂きました。

普段は目の届きにくい場所もスッキリ。

左のような状態で放置してしまうと最悪の場合フレームが腐食の影響を受けてしまう事も。。。

当店人気No.1のCARBON DRY JAPAN BIG PULLY KITもオイルアップ

フルセラミック仕様は完全ドライ(オイルレス)で使用する事ができるのですが、自転車は屋外仕様で負荷もかかるため、専用のチューニングオイルを使う事で耐久性も上がり抵抗の軽減にもつながります。

メーカーによると1500~2000㎞毎に清掃注油が推奨されています。

こちらのオーナー様はうまくホイールを使いまわしていたのでかなり状態は良好ですが、フリーボディの内部には結構汚れが入るのものなのです。

クリーニングをするだけでスピードの伸びが変わりますよ☆


この後ブレーキのオイル交換とバーテープも新調。ブレーキオイルの交換は1年に1回がおすすめです。

これでまた気持ち良くライドできる事でしょう。

いつでも快適な乗り心地をキープしてください。

GROVEでは1年に1回クリーンオーバーホール。3年に1回フルオーバーホールをお勧めしております。詳細はスタッフまでお問い合わせください。


2019.Dec. 27

年末年始はいかがお過ごしでしょうか? 田舎に帰省などして年末年始は乗らないといった方もいらっしゃるのではないかと思います。 このタイミングにクリーンオーバーホールはいかがでしょうか。

なんとなく調子が悪い、以前よりスムーズに走れないなと感じてるお客様!

クリーンオーバーホールで新車の輝きを取り戻しましょう!!!

お乗りの愛車のクリーンOHをご用命いただきました。

室内で保管されていたので比較的状態は良好でしたがチェーンやブレーキシュー等の消耗品の交換をメインにチェックを致しました。

気になるケーブルの擦れあともキレイにクリーニング。

車体の顔ともいえる所ですので気になる所です。

適切なコンパウンドでピカピカに。

摩耗しがちなブラケットカバー。

バーテープ、ケーブル類の交換と合わせて作業させて頂きました。

摩耗してくるとゴムが伸び、カバーが動いて気になるところ。

交換すると前のカバーがここまで劣化していたのかと驚きます。

古くなったオイルと埃が混ざり汚れてしまった駆動系。

他の箇所よりもクリーニング、オイルアップの効果が体感しやすいです。

ペダリングの音が驚くほど静かになります。

最近クリーニングしてないなという方、ぜひお持ちください!

スポーツバイクを長く快適に楽しむ為にもメンテナンスは欠かせません。

定期的なメンテナンスが長持ちの秘訣です。

ただいま12月29日(日)までウィンターキャンペーンを開催中です!!

お買得な商品、キャンペーンなど多数ご用意しておりますので是非ご来店下さいませ。

ウィンターキャンペーンの内容はこちらをご確認ください


2019.Nov. 11

今年もやってくるクリテリウムシーズン。

初戦は10/27(日)となります。

今年クリテデビューな方も、昨シーズン悔しさからリベンジに燃える方も、表彰台をムフフと狙っている方も多いかと思います(私もその一人)

そんな方々にとっておき!?のおすすめアイテムがコチラ。

■DT SWISS サービスキット スターラチェット 36T ¥15,000-(税抜)

軽量・駆動効率性・信頼性から多くのホイールメーカーが採用するDT SWISS製のハブやシステム。

そのDT SWISS社のハブに使用されるのがこの“スターラチェット”システム。

パワー伝達を行う“ラチェット”をより細かくすることでコーナリング立ち上がりのペダリングの“かかり”をライバル達より素早く行えます。

左:18t/右:36t

標準的な18tと並べるとその差は一目瞭然。

コーナリングの度にインターバルのかかるクリテリウムの様な競技ではこの小さな積み重ねが結果に大きな影響を及ぼすかもしれませんよ?!

ラチェットの為のスペシャルグリスも付属されてきます。

ノーペダリング時の細かなラチェット音が気持ち良いですよ!


2019.Nov. 1

季節も移り変わり、日没の時間も早まりましたね。

天候が安定せず雨天、雨上がりのシチュエーションも多くなる季節。

そんなときに多くなるのがBBのトラブルです。

ペダリング時の異音でお預かりした車体。

BBを開けてみるとこのような状態、グリスに砂が噛み込んでしまっていました。

この状態のままだとベアリングのゴロつき、異音等の原因になる可能性も…。

今回はベアリングの状態が良かったのでクリーニング、グリスアップを行いスムーズな回転を取り戻すことが出来ました。

特に圧入式のベアリングはグリスが切れるとシャフトの焼き付きの原因になり、パーツの交換が必要となる場合も。

下のスピンドルは焼き付きで大きなキズがついてしまいダメになってしまったもの。

定期的なクリーニング、グリスアップで防ぐことが出来ます。

キャノンデールのスピンドル、BBにはWAKO’Sのブレーキプロテクターが推奨されています。

他多数メーカーからグリスが展開されていますが粘度、耐久性はピカイチです。

スピンドルのベアリング当たり面に適量取り、左側の様に薄く塗り広げていきます。

BB側にもベアリング当たり面はもちろんサイド部分にも防水性の高いグリスを塗布、適材適所でグリスを使い分けることでパーツの寿命を延ばすことが出来ます。

最後にスペーサー、クランクを取付けます。

このとき先程のグリスが、はみ出し汚れの原因となりますので拭き取りをし完了となります。

クリーニングはあらゆるメンテナンスの基本中の基本。

きれいにしてあげることで、気持ち良く乗れることはもちろんですがパーツの破損、摩耗なども発見できます。

当店プレミアムメンバーの方はパーツの交換を伴わない点検は永年無料となりますのでお気軽にお声掛け下さい。


2019.Oct. 25

昨今多くのバイクに使用される油圧システムのDISCブレーキ。

RIMブレーキや機械式のDISCブレーキとは異なり、油圧DISCブレーキは良くも悪くもパッドコンタクトがオートマチックに一定で保たれる為パッドの摩耗具合に気付きにくい特徴があります。

画像左:新品/画像右:使用済みパッド

ふと久々に点検すると上の様にギリギリな残量になっている事も。

日々のショートライドならまだしも、高度差のあるツーリング等では恐いですね。

また、ブレーキローターも消耗品。

ヒルクライムが好きな方は登った分、下っているハズ。

定期的にブレーキ周りの点検がオススメです☆

当店プレミアムメンバーの方は点検無料となりますのでお気軽にお声掛け下さいませ。


2019.Jun. 15

天候が不安定なこのシーズン。

なかなか週末のライド計画も立てにくいですね…

そんな乗れない季節にこそ大掛かりなメンテナンスを行うチャンス!!

先週末は雨のヒルクライムレースだったので、わたくしのバイクもベアリング周りを点検&クリーニング行いました。

防水対策は万全でしたが多少の侵入はあるものですね。

汗の影響を受けやすいヘッドパーツはベアリングの回転が錆でゴリゴリになってしまっているケースも多くあります。

こちらはカンパ・フルクラムに採用されるハブ。

フリーボディにはラチェットの爪を開閉するPawl springと呼ばれるリング状のバネがあります。

私自身、このPawl springがライド中に折れてしまい走行不能にならない様ソ~っとペダリングして帰って来たという苦い経験がございます(笑)

良いバイクを長く快適に楽しむ為にもメンテナンスは必須です☆

オーバーホールのご相談はスタッフまでお気軽にお問い合わせ下さいませ。