2020.Nov. 17
昨今の自転車に普及してきたディスクブレーキ、私共としてはリムブレーキよりもメンテナンスさせて頂く割合としてはとても多くなったように感じます。
ロードバイクやMTBの油圧式ディスクブレーキで「ブレーキからシャリシャリと音がする」「レバーの引きが重い」「ブレーキが効きずらくなった」といったご相談をいただくことが増えています。
程度にもよりますがこのような症状はブレーキのOH、消耗パーツの交換を行う事で治まることが殆んどです。
こちらはお買い上げ頂いてから2年経過した車体のオイル交換。
比べてみると一目瞭然、黒く濁ってしまっています。原因はオイルに熱が加わったことによる変色、ブレーキパッドの削りかす等のブレーキダストがピストンから入ったことが考えられます。
ブレーキダストで汚れてしまっています。
クリーナーで綺麗に洗浄します。
オイル交換時には合わせてキャリパーのクリーニングもさせて頂いてます。
キャリパーのクリーニングの目安は2ヶ月に1回がオススメです。
ブレーキレバーのタッチが乗り始めの時のように軽やかになりますよ。
オイル交換の頻度はあくまで目安になりますがシマノ、MAGURAなどの
ミネラルオイルでは年に一回。SRAMなどのDOTフルードは半年に一回が推奨となっております。
特に調子が悪くなくてもレバーやキャリパー内部のシール、ゴムパーツも経年で劣化します。調子を維持する為の予防整備が長く愛車と付き合うコツです。
パッドの残量も注意が必要です。
油圧でレバーの引き量を調整する為、タッチの変化が殆んどないので目視での
チェックが必要です。
気付いたら残量ギリギリのところだったということも…。
パッド残量0.5mmが交換推奨ですが早めの交換がおすすめです。
パッドピンも腐食します。
研磨してスムーズに。
パッドピンの腐食でパッドの戻りが悪くなる事も。
細かいことですがブレーキの性能に大きく関わります。
パーツのメーカーによってメンテナンスサイクルなども異なってきます。
ご不明な点はいつでもスタッフまでお問い合わせ下さい。
〜緊急事態宣言解除後の対応について〜
お客様の安全とスタッフの健康状態を保つ為、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
2020.Nov. 7
コロナ禍で外を存分に走れなかった方は大勢いらっしゃるかと思います。その分【ZWIFT】でバーチャルライドを楽しまれていたのではないでしょうか。屋内でのライドは外に比べて風を受けない為、汗をたくさん流していたことと思います。今回ご依頼いただきましたオーバーホールでは屋内ライドにフォーカスをして行いました。
目立った汚れは駆動系です。外もローラーもかなりの時間稼働をしていた様子。汚れたチェーンオイルが蓄積している状態。チェーンの摩耗が疑われます。
まずは真っ黒になってしまっている駆動系から。チェーンの摩耗から、0.5%以上の伸びが確認できます。徐々に摩耗は進んでおりライダーはそれに慣れてしまっていることが多く、新品に交換した際のダイレクト感のある推進力、変速のフィーリングなど、新車を思い出すような感覚になると思います。
普段はなかなかチェックする機会がないヘッドのベアリングを確認すると…樹脂部品が割れており、本来バラバラになってしまうことのない物がこのような状態に、フレームから外して初めてこの状態と気が付くことが出来ました。回転には影響はない程度物でしたが、今後のことを考えて質の良いベアリングに交換をさせて頂しました。
普段はローラー台で使うことがが多と伺っている今回のバイクは、各パーツの錆が目立ちます。ローラーをやっているときの発汗量は想像以上なのでしょう、繰り返しの汗がかなり広範囲に影響をしているようです。錆びてネジが固着してしまわないようにメンテナンス&交換を行いました。
目立った部分は、【ハンドル】、【STIの固定ボルト】、【リアディレーラのワイヤーアジャスタ】、などなど
皆様のバイクも一度チェックをしてみてください。もしかしたらこのような状態になってしまっているかもしれません。早めの対処をすれば大きな傷にならずに済みますよ。
オーバーホール後のバイクはこちら、まだそれほど年数も経っていない為ペイントはきれいになってくれました。
クリーニング後のフレームはこちら、購入後の年数があまりたっていない為、洗浄&ワックスで艶を取り戻してくれました!!
駆動系も油汚れを一掃して気持ちの良い状態に、これからもメンテナンスをして状態で気持ちよく乗ってください。
ライドで常に触れているハンドル周りは、バーテープ&ブラケットカバーを交換。ブラケットカバーは汗による塩分で加水分解が始まっており、緩い状態に・・・ 新品に交換をさせて頂きました。見た目も触り心地もしゃっきとして気持ちが良いですね。
バイクをきれいにすることを目的とした【クリーンオーバーホール】は年1回。
分解整備を行い機能的な部分もリフレッシュさせる【フルオーバーホール】は2,3年に一回がお勧めです。
ご不明な点はお気軽にごスタッフまで相談下さい。
2020.Oct. 23
ロードバイクのパーツアッセンブルの中でも走りに影響が大きいホイールのメンテナンスを行いました。「最近なんだかスピードの乗りが良くない気がする」、「ずいぶん距離を走っているけど、メンテナンスが出来ていない…」など気になっている方は是非ホイールのメンテナンスをお勧め致します。
ホールのメンテナンスでは、スポークテンション、ハブのメンテナンスなどありますが、回転により影響するハブのオーバーホールを行いました。
先に負荷が大きいリアホイールから始めましょう。
スプロケットを外し、メインシャフトをハブボディーから外します。フリーの爪の部分がかなりどろどろの状態となっていました。ライドの距離と、雨でも乗る機会が多い個体ですので、これくらいは想定内です。
フリーのギア部分はオイルが固まり始めてしまっております。もっと早いタイミングでメンテナンスをしてあげるべきでした・・・
シャフトにも注目すべき点が… ベアリングが接触している部分に擦れた跡がついています。ひどくなってしまうとガタが出てしまったり、ベアリングが固着してしまったりますが、今回は軽傷で発見することが出来ました。磨いて再利用をします。
肝になるベアリングを抜きます。単体でチェックをすることで状態の確認をしっかりと行うことが出来ます。ベアリングチェックの結果は…交換となりました。このホイールのベアリングはシールドベアリングが圧入されており、このシールドベアリングのメリットは交換を行うことで新品の性能が復活することです!!
ベアリングの圧入は専用工具で慎重に行います。精度よく組み付けることで本来持つ性能を活かすことが出来ます。
フリーボディーのラチェット部分、爪、バネなど清掃し組付け。これで新品のような回転を取り戻してくれます。
フロントはこのような状態でした、シャフトの状態は良好、付着しているグリスの色が褐色になっていますが、雨のライドでベアリングに水分が入り錆びてしまったのでしょう。
1000~2000キロ毎のグリスアップ、1年に1度くらいオーバーホールを施すことをお勧め致します。
メンテナンスの行き届いたバイクで快適なライドをお楽しみください。
2020.Oct. 19
「何か今までと違う音がする」や「走りが重たくなった気がする」…等など
日々乗っている事でその変化に気付く事があります。
「何だかタイヤの空気圧の減りが早くなった気がするなぁ…」
そう思ったのは実はもう随分前のこと。
そんな違和感も更に数日経過すると、朝晩で1気圧強減る状態に。
ハイボリュームな32cのグラベルタイヤなので実際には乗れてしまう範囲内ではありますが、チューブレスシステムの“馴染み”にしては、やけに落ち着かないので一度しっかりと点検することにしました。
しっかりと点検してみるとタイヤには傷があったり、中にはガラスの破片が刺さっていたり…「コレか!?」と思いきや、どうも致命傷では無さそうです。
念のために内側を点検すると、紛れもない真犯人がおりました。
金属なのか、植物なのか得体の知れない鋭利な“刺”
原因がわかって何だかスッキリ☆
この状態になっても完全にパンクせずライドができるチューブレスシステムは「やっぱり頼もしいな」と感じると共に、いつ悪化してもおかしくない状態だったので“ロングライド行かなくて良かった”とも思いました。
貴方のバイクも、もしかしたらシーラントがしっかりと頑張ってくれているのかもしれません…。
当店では相性や目的別に様々なタイヤシーラントをご用意しております。
ご不明な点はスタッフまでお問い合わせくださいませ。
また、タイヤ交換からしばらく時間経過している方はシーラントが枯渇している可能性もございます。
定期的なチェックがオススメです。
細かい丸型の“ノブ”。
一個一個にある切り込みがノブに適度な柔軟性を与えて路面を捉えます。
新しいタイヤはSCHWALBE“G-ONE ALL ROUND 35c”をチョイス。
舗装路を軽快にこなしながらも、ダートでもまずまずのトラクション能力とグリップ力。
未舗装路セクションを楽しむ割合が、全体の4割以下の方にオススメのタイヤです。
楽しいライドはベストコンディションのバイクがあってこそ!
バイクを不用意に壊さないために、更には不安なく快適にライドを楽しむためにも、しっかりと“オーバーホール”や“定期点検”を行いましょう!
メンテナンスについてご不明な点はスタッフまでご相談くださいませ。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
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2020.Aug. 16
パーツ変更前にRetul Fitを実施させていただいた“SuperSix EVO”のカスタムがついに完了いたしました!
カスタムのテーマは“ハードなロングライドをもっと快適に”
2日間で300kmを優に超え、獲得標高も4000mに迫るハイボリュームな“沖縄サイクリングイベント”にフォーカスし登りも下りも平坦も、さらには荒い路面でも身体への負担を軽減するバイクへとカスタマイズさせていただきました。
ノーマルタイプのコックピットからフレーム設計をフルに活かす“HollowGram SAVE SystemBar”へ。
上下方向の突き上げを“いなす”フレックス性を持たせた「HollowGram SAVE SystemBar」
エアロダイナミクスに優れ、更に快適性UPも狙えるハンドルバーはこの「SuperSix EVO」と合わせて開発が進められました。その為、乗り味の相性は抜群です!
先行してカスタマイズいただいたチューブレスホイールとの相性も抜群!
28cサイズのチューブレスタイヤによる低圧セットアップと、しなやかなコックピットカスタムによりロングライドも快適。その上速いという高バランスなバイクに仕上がりました。
ドライブトレインはケーブルが内装されるバイクやエアロハンドルにこそ真価を発揮する電動シフト「ULTEGRA Di2」へとアップグレード。
軽量クランク「ALDHU 3D+」×楕円リング「Q-RINGS」も併せてセットアップさせていただきました。
少し痛みの出ていたBBはセラミックベアリングへとリフレッシュ&グレードアップ。
次回の“ツール・ド・おきなわ ロングライド部門”開催が今から待ち遠しいですね!
快適なポジションとバイクで雄大で美しい沖縄をお楽しみくださいませ!
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2020.Aug. 10
ハンドル幅の見直しをきっかけに「S-WORKS AEROFLY」→『S-WORKS AEROFLY Ⅱ』へとアップデートする為ピットインしていただきました!
Before
After
同時にロースタックのトップキャップへとチェンジして、より高速巡航が楽なフォームを取りやすくカスタマイズ。
■SPECIALIZED S-WORKS AEROFLY Ⅱ ¥32,000-(税抜)
非常に高い剛性を確保しつつも、高い快適性も持ち合わせるエアロハンドルで重量面でも235g(42cmサイズ)と超優秀。
先代モデルとはこれまた一味違う「AEROFLY Ⅱ」で上質な乗り味に仕上がりました。
ハンドリングがゴロついていたのでヘッドベアリングも合わせてリフレッシュ!
通勤やZwiftで日頃から乗っている方や、クライミング好きなライダーは特に、年に一度の全体点検させていただくのがオススメです。
オーバーホールやカスタムでご不明な点はお気軽にご相談くださいませ。
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2020.Aug. 3
納車させていただいてから約1年ほど。
チューブレス対応カーボンホイールへとカスタマイズを終え、次なるステージはドライブトレインとコックピットのカスタム!という事でピットイン。
合わせてビッグカスタム前のバイクフィッティングも御用命いただきました。
身体的特徴のアセスメントデータを測定した後は3Dモーションキャプチャーを用いたバイクフィッティング。
ライダーの求める方向性や特徴を踏まえた上で最大パフォーマンスを引き出せるようセッティングを煮詰めてまいります。
無事にフィットを終え、残すはバイクカスタム。仕上がりがとっても楽しみですね!
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2020.Jul. 25
“親子で一緒にサイクリングしたい!”
そんなご相談をきっかけに辿り着いたのがコチラの『Bianchi VIA NIRONE 7』
コンパクトなサイズから展開されるアルミフレームの“エントリーロードバイク”です。
“エントリーロードバイク”なので、実は標準仕様はこのカタチ。
ご身長的にもドロップハンドルの操作に少し不安があったため、フラットハンドルバーへとカスタムさせていただきました。
スポーツバイクに慣れ、ご身長が伸びた先にドロップハンドル化するいう楽しみが残っています☆
さらに効率的に乗りやすくする為、ショートクランクへと合わせてカスタム。
ケイデンスを無理なく上げられるようになり、筋力の負担を減らす事で長い距離を走りやすくなりました。
安心・安全を第一に考え、ブレーキは105へとグレードアップ。
少ない握力でも強力なストッピングパワーで安心して坂道を下れますね!
目標の“親子で輪行サイクリングにもチャレンジ”に向け、今年の夏は思い切りサイクリングを楽しんで頂けたらと思います!
使用目的や楽しみたいシチュエーションに向け、様々なカスタマイズご提案とサポートをさせていただいております。
御悩みの際はお気軽にスタッフまでご相談くださいませ。
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2020.Jun. 17
天候が不安定でなかなかライドの予定が組みにくい梅雨時は、楽しく乗った愛車のオーバーホールをするのにオススメのタイミングです。
日頃のチェーンの注油や洗車といったお客様ご自身によるセルフメンテナンスを行なって頂いているこちらのGAN RS。
納車から2年弱でしょうか、初めてのオーバーホールでピットインしていただきました!
一見、綺麗に見えるバイクも分解してみるとダストで真っ黒。
もちろん、雨のライドが多かったというワケではございません。
ヘッドパーツには錆が見受けられました。
トレーニングに熱心なライダーや、沢山の汗をかくヒルクライム好きのライダーは特に要注意!
滴り落ちた汗は意外にも奥深くまで届いてしまうモノなのです。
オーバーホールをして頂くことで余計にパーツ交換をする事なくgoodコンディションを保つ事ができます。目安は1年に一度がオススメ。
ポジションも固まったので余分なコラムはカットして見た目も綺麗にスッキリとしました。
分解せずには手の届きにくい隅々まで徹底的にクリーニングを行い、フレームもパーツもリフレッシュ!
オーバーホールしたてのキレ良く、なめらかなライドをご堪能くださいませ。
快適に安全にライドを楽しむ為にも定期的なメンテナンスは必要不可欠。
オーバーホールのご相談はお気軽にスタッフまでご相談ください。
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2020.Jun. 14
Redbullライダー“Matt Jones”シグネチャーモデル『ALCATRAZ』のカスタムをさせていただきました!
Newクランクをインストール前に下ごしらえ。
カーボンフレームやプレスフィットBBの普及により、少なくなった印象のネジ切りタイプ。(最近はその信頼性の高さから改めて採用するモデルが出てきましたね!)
せっかく良いパーツへとグレードアップするので、フレーム側のコンディションも整えておくのがオススメ。
ネジ山とフレーム端面をしっかり整えてNewクランクをインストールさせていただきました。
クランクはRACE FACE『TURBINE』をセレクト。
チェーリングがダイレクトマウントとなった事でスパイダーアームの制約から解放。
ライディングスタイルに合わせた26tの低いギヤ比へとセットアップいたしました。
これでダニエルやオットピといったテクニックがやり易くなりますね!
転がりの良く軽量なMAXXIS DTHに軽量チューブをアッセンブル。
余分なシートポストもカットし、トータル1kg以上ものダイエットが成功しました!
梅雨入りでフィールドクローズが多いこのシーズン。
メンテナンスやカスタマイズには絶好のタイミングです。
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