2021.Jan. 13
ご自身で始められるメンテナンスの一つとしてチェーンのメンテナンスをされる方は多いのではないでしょうか。
いざチャレンジしてみようと思ってもどこから始めれば分からない方も多いと思います。
ひとつ例をあげてみるとチェーンの交換時期。
シマノのチェーンの寿命はおおよそ3~4000kmと言われています。
しかしこれはあくまでも目安となりまして、乗られる方のライドスタイルによって大きく変わってきます。ヒルクライムが好きな方、パワーでグイグイとペダリングされる方はもっと短くなってきます。
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チェーンが摩耗してくると変速のレスポンスが悪くなり、シフトしてから次のギアに切り替わるまでワンテンポ遅れるというような症状が出てきます。
いわゆる”チェーン伸び”の症状ですが実際にチェーンのプレートが伸びてしまう訳ではありません。
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チェーンを分解するとこのようになっています。
使用すると内部のローラーが摩耗してクリアランスが広がり、チェーンとスプロケの嵌め合いが悪くなります。
チェーンの1リンクだと変化は微々たるものですかバイク1台分だと大きなものに。
摩耗するとローラーを締めているピン含めプレートの強度が落ちてしまいます。
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こちらはMTBでレースに出られている方のバイク。
プレートの強度が落ちてくるとこのように開いてきます。
登坂で大きなトルクでペダリングするシーンが多いので摩耗が早いです。
怖いのがこのような状態でも僅かな異音、変速の不調がありますが走行出来てしまうところ。
バイクからの異音の整備でチェーンがダメだったケースは多いです。
もしこの異変に気付かずにチェーンが切れていたと考えるとぞっとします…。
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チェーンの黒ずんだ汚れは路面から巻き上げた土埃、チェーンとギアが擦れ合った鉄粉が混ざったもの。
放置しておくとチェーンの動きが悪くなるのはもちろん、ギアの噛み合わせが悪くなり摩耗のスピードが早くなります。
車体についたままでもクリーニングは出来ますが、分解したほうが細部まで綺麗に出来ます。
メンテナンスの頻度はペダリングの際に異音がしたり、駆動が重くなった頃がおオススメ。
ご自身のバイクの摩耗具合、メンテナンス頻度等ご不明な点はいつでもスタッフまでお問い合わせ下さい。
お客様の安全とスタッフの健康状態を保つ為、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。