2020.Feb. 16
空気圧の管理は基本的な点検でもあり、お手軽にできるメンテナンスで、効果がすぐに実感できるところです。
ライド毎にしっかり計測してから乗ることでバイクのコンディションを一定にできるのは勿論のこと、バイクの異変や自身のコンディションに敏感に気付きやすくなります。
空気圧が低いと転がり抵抗が高まり走りが重たく、タイヤが変形しすぎてしまいパンクのリスクが高くなります。
逆に高すぎると一見速くなりそうですが路面のギャップを拾いやすくなり、バイクが跳ねてしまい前への推進力が上に向いてしまうので実は速くないんです。
同じバイクでもタイヤを新調した際もケーシングの剛性の違いでベストな空気圧が変わり、新たなセッティングが必要になります。
ちょうど良い塩梅の空気圧を探すのは、難しくもあり楽しい作業でもあります。
タイヤを新調した際に行う方法はいつも行くルートで最初は上限の空気圧から始め空気圧を徐々に下げていきベストな空気圧を探し当てます。
前輪後輪同じセッティングではなく、主に荷重がかかる後輪側をやや高めに合わせると前後バランスがちょうど良くなります。
路面がドライとウェットの違いでも適正な空気圧は異なってきます。
私の経験上ではウェットではドライ時と比べ0.2bar程空気圧を下げると良いフィーリングが得られました。
コーナリングでの安心感やトラクションの増加を感じることが出来、気持ち良くライドすることが出来ました。0.2barという僅かな数値の差ですが空気圧セッティング..。
奥が深いです。
フロアポンプについているエアゲージはあくまで目安なので自分の基準となるエアゲージを持つことが大事。
空気圧調整に必須なエアゲージは2タイプ種類があり、デジタル式とアナログ式、それぞれで得意な所が変わってくるのでお好みのタイプを選びましょう。
特徴としてデジタル式はLEDバックライトが付いているタイプもあり昼夜を問わず作業が出来、暗いところでも見やすいのでフィールドに持っていく際にもオススメ。
アナログ式は調整時に減圧した際に針がリニアに振れ針の位置で現状どのくらい空気圧が入っているか判断しやすいです。
なにより大事なポイントが空気圧ゲージは毎回別のモデルを使うのではなく、同一のモデルを使う事がマスト。同じモデルでも僅かに個体差があります。
空気圧の特徴として寒い時期はタイヤの内圧が下がり夏は路面の温度、太陽の照り返しで内圧が高まります。登り下りの標高差でもタイヤの内圧は変化します。
タイヤが太くエアボリュームのあるMTBですと変化は感じにくいですが、ロードは如実に変化が分かりやすいです。
その日の気温、ルートで空気圧をあれこれ変えてみるのも変化が感じられ面白いですよ!
僅かな調整で効果が実感できるのも空気圧調整の醍醐味です。
せっかくのタイヤも空気圧が適正でないと性能を100%引き出すことができなくなってしまいます。
コースのコンディションに合わせ、エアを合わせてそれがビシッとハマった時の気持ち良さはたまりませんよ!
お乗りのバイク、用途によって適切な空気圧は分かれてきますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。