2020.May. 21
「XCレーシングバイク=軽量さが最優先」という常識から多くのバイクブランドがハードテール主流のなか登場した初代『Scalpel』
Leftyサスペンションフォークや超大径パイプを使用したフレームなどCannondale独自の技術満載で“超軽量なフルサスXCバイク”として初めて見た時は衝撃を受けた思い出があります。
この時の『Scalpel』に搭載したリアサスペンションシステムは路面にタイヤをグリップさせる“トラクションを与え続けるペダリングの為”のシステムでした。
サスペンションレイアウトにホイールサイズやジオメトリー。
他モデル同様『Scalpel』もまた、進化をしながら形状が変わっていきますが、ライダーが求めるペダリングフィールと重量の点からダウンヒル時にアドバンテージを得る程のサスペンションシステムにはできないという課題点がありました。
初代登場から18年余り。
本日デビューする新型『Scalpel』は“従来のXCレーシングバイク”では考えられない「レスポンス」「クライミング」「ダウンヒル」全てを併せ持つバイクとして誕生いたします。
一見すると先代モデルに似たシルエットを持つ新型『Scalpel』ですが、ダウンヒルの性能を飛躍的に高める為、システムを一新。
最も理想的と言われる“ホルストリンク”へと形を変えました。
「スムーズに悪路を走破するMTBのサスペンションシステムとして最も理想的」と称される“ホルストリンク”ですが「XCバイクには向かない」とされてきました。
その理由は“リアエンド付近のリンク構造により剛性が落ちやすく、欠点を補うには重量が犠牲になるから”
ライダーが求める「レスポンス」と「クライミング」性能が低下してしまっては意味が無かったのです。
その弱点をCannondaleは独自のアイデアと技術で解決しました。
その名も「flex pivot」
このテクノロジーは従来の「SAVE」では全く無く、サスペンションシステムの為だけに開発されました。
プレート状のチェーンステーがピボットとしての役割を担い、同時に横剛性を確保しキレの良いペダリングフィールを実現。
同時にボルトやベアリングといった部品点数も少なく済み、軽量化にも貢献するという驚きのシステムです。
見た目からすると「本当に大丈夫なのか?」と心配になってしまうほど大胆な形状ですが、ラボでの実験を終えた後、試験的にアグレッシブなトレイルバイク「Habit」に装着され実走行テストを何度もしたそうです。
このバイクに乗るのは勿論このライダー「RutBoy」こと“Josh Bryceland”
彼のアグレッシブなライドにも耐える強度を持ち、生み出されたのがこの“flex pivot”なのです。
同時にBB・メインピボットも一新。
ここでも剛性と軽量さを両立させた“Chain stey Garage”と呼ばれるシステムが誕生しました。
ブロック状に成型される左右一体型のチェーンステーが大きく口を開けたシートチューブに格納され、まさに“Chain stey Garage”
同時にケーブルはBB付近も露出せず完全なインターナルルーティング化がなされています。
メンテナンス性を向上させるためダウンチューブ内にはケーブルガイドも内装し万全です。
サスペンションシステムに使用されるアクスルやボルト類は僅か67g!
更にダウンチューブにはCo2インフレーター、チューブレスタイヤのリペアプラグ・ツールを収納できるストレージシステムも搭載しトレイルライダーには嬉しい仕様です。
長いリーチにヘッドアングルは68°と更に寝かせ、組み合わせるショートステムとLefty Ochoにより機敏なステアリングはキープ。
ジオメトリーはよりハードなコースにも対応できるようアグレッシブになりました。
29”とは思えない程、機敏なトラクションと反応性は“Ai”テクノロジーによる436mmと短いチェーンステーの恩恵が大きいです。
サスペンションフォークやクランクセットといった製品を”バイクのシステム”として作れるCannondaleならではのジオメトリーです。
「軽くレスポンス優れたバイクでアプローチやクライミングを楽に」
「安定したアグレッシブなジオメトリーとサスペンションシステムでダウンヒルをより楽しく」
このバイクはXCレーサーの為だけでは無く“トレイルライダー”にもオススメの1台です。
■Cannondale Scalpel Carbon 2 ¥590,000-(税抜)
■Cannondale Scalpel Carbon 4 ¥390,000-(税抜)
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ALL-NEW『Scalpel』本日より発売となります!!
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