2023.Jan. 8
こんにちは。スタッフ白井です。
実は約半年前に思いつき、やろうやろうと思っていたものの、なかなか出来ずモヤモヤが続いていた企画。
それが約400㎞に及ぶ「神奈川一周(通称カナイチ)」。
それなら2023年の早い段階でこのモヤモヤを解消しておこう、ということで元日に走って参りました!
タイトルにある「チャレンジ」という言葉には2つの意味があり、
1つ目は距離の事で、私自身ワンライドでの最高は1年半前に走った「イズイチ」の350㎞なので未知の世界が待っています。
2つ目は「ある景色」を必ず見るということです。
実は半年前、「国道最高地点 渋峠」の綺麗な景色を見るために走ったものの霧が酷く麓の草津温泉で断念しました。
そういった悔しい思い出があったので、今回「ある景色」に懸けている想いはかなり強かったです。
今回のライドの予想最低気温は-4℃。ジャケット・ビブタイツはASSOSのWINNTERにし、プラスでレイヤー類やウィンドジャケットを着て防寒対策。
また私は末端がとにかく他の人より冷えやすい為、グローブとソックス・シューズカバーはULTRAZ WINNTERにしました。
ただ困ったことに日中は予想最高気温16℃とかなりの寒暖差があるので、そのまま走行していると確実にオーバーヒートしてしまいます。
それを防ぐために私のお気に入り「GT SPIDER BAG C2」を背負い、レイヤーやグローブ、シューズカバーを脱ぎ着しても持ち場に困らないようにしました。
このバッグは絶妙な大きさで、伸縮性に優れているので、すぐに背負っていることを忘れてしまうくらい身体にフィットするのです!!
タイヤと空気圧も400㎞に及ぶライドなので、いつも以上にこだわりました。
リム内幅19㎜の「COSMIC SLR 45 DISC」にタイヤは「SCHWALBE PRO ONE」の 28cの組み合わせ。
体重61kgの私はエアをフロント3.9ber、リア4.2berにセットしました。
チューブレスだとこの空気圧でも走りが重くならずに路面から伝わってくる微振動を吸収し、体力の消費をかなり軽減してくれます。
1/1 3:30 「カナイチ」のスタート&ゴール地点に選んだのは江の島。
ここから国道134号線→1号線→135号線と真っ直ぐ進み熱海方面へ。
年越ししてすぐだったので、こんな時間でも江の島は大賑わいです。
135号線を途中で湯河原駅方面に曲がり、椿ラインをクライム。
登っていくと空が明けてきました。太平洋と雲が重なり、そこから太陽の明るさが漏れているところを見ると、「いよいよ2023年が始まる。1年間頑張ろう!」という気分になります。
6:45 箱根大観山頂上に到着。そう、この景色こそが序盤から言っていた「ある景色」なのです!
手前の芦ノ湖一面が雲海となり、その奥には紅富士。まさに絶景。
頂上は-3℃とかなり寒かったですが、ほんとに来て良かった。見れて良かった。
この絶景を一生のうちに皆さんに見て頂きたいです!!
絶景を見終わったあとは冷え込んだ中アップダウンを数回繰り返し、芦ノ湖・乙女峠を通り御殿場へと抜けて行きます。(凍結寸前の路面なので、かなり慎重に)
なぜ県外の御殿場に行くのかというと、実は正式な「カナイチ」のルートは私が知っている限り存在しないのです。
その為、なるべく県境にある主要道路を走り、それが難しい場合はお隣の都道府県にお邪魔して「カナイチ」を完結させる必要があります。
御殿場からは相模湖の方に抜けるため、山中湖を経由して進みます。
そこに待ち構えているのが今回のルートNo.1BOSSにあたる明神・三国峠。
前菜の約3~10%の勾配を700m程走ってから、10~18%の勾配を約6㎞クライム。
「カナイチ」後半に響かないよう省エネモードで登りたいところだが、序盤でギアを全て使い切ってしまう。私のリアは11sの30Tまでしかないので、現行DURA-ACEの12sの34Tであればもっと楽に登れるからやっぱり欲しい(笑)。
クライム終盤には「2020東京オリンピック」のロードレースに使われたコースという証にモニュメントがあります。
その手前にはレース当時に路面にペイントされた日本代表の新城幸也選手を応援する「ALLEZ YUKIYA」の文字が!
あれから1年半が経ち、文字が消えかけているので見たい方はお早めに!!
10:30 登り終わったあとには、ご褒美の景色が待っていました。
ここまで距離120km、獲得標高2500m。脚も見てきた景色もお腹いっぱいですが、まだ「カナイチ」の1/3ほど(笑)。
ここから山中湖を経由し、道志道を通り相模湖の方に抜けて行くのですが、長くなってしまうので「前編」はここまで。
「後編」はこちら!!