2025.Oct. 6

先日発表された「SPECIALIZED AETHOS 2」。
そのコンセプトは“BREAK THE RULES”。
固定概念にとらわれず、ただ純粋に「より良いもの」を追求した結果、生まれたバイクです。
発売に先駆けて、販売店スタッフ向けの説明会&試乗会が開催されましたので、
わたくし白井と小南舘の2名で行ってまいりました!
速さだけを追求するのではなく、UCI規定などの制限にも縛られない、
「自由で至高のバイク」になっています。

先代AETHOSの印象を3つ挙げると…
・シャープでクラシカルなデザイン
・専用規格外が少なく、パーツ選びの自由度が高い
・超軽量フレーム
こんな感じ。
これらの特徴は今作にも受け継がれており、
ケーブルがフレーム内装になったことで、さらに”美しさ”が際立ちます。

外観の大きな変化はケーブル内装だけではありません。
スタックが54サイズ以上で15mmアップし、より快適なライディングポジションを実現。
エンデュランスジオメトリーに変更されています。
通常、スタックが上がるとスローピングがきつくなりがちですが、
トップチューブとシートチューブの接合位置を高く設定することで、より緩やかなラインに。
クロモリのようなクラシカルなフォルムに美を感じる方はたまらないポイントです!
形状変更によりフレームの容積は増しましたが、
カーボンレイアップをスーパーコンピューターで解析・最適化することで重量増を最小限に抑え、
フレーム重量はわずか595g。 まさに“激軽”です。
先代と比較すると、他にも形状の違いはありますが、今回は割愛させていただきます。

展示車を眺めてその美しさに見惚れたあと、いよいよ試乗へ。
走り出してすぐに感じたのは「乗り味が良すぎる」という衝撃。
あまりの感動に、同じく試乗していた他店スタッフさんに思わず話しかけたほどです。
その方もすでに感動して言葉を失っていました(笑)。
先代AETHOSを所有している方だったのですが、 「まるで別物。劇的に進化している」とのこと。
「今まで以上にフレーム全体で上手くしならせて乗り味を向上させている」とは聞いていたものの、
ここまでだとは思っていませんでした。
というよりも話を聞いて理解できる次元ではありません。

私はレーシングフレームのSCOTT ADDICT RC(重量630g)を所有しているのですが、
超軽量フレーム同士で比較するとAETHOSの特徴がよくわかります。
私のバイクは「前方はパキッと、後方はしっとり」した感触。
一方AETHOSは「前方も後方もしっとり」。
フレーム全体でしなり、絶妙なバランスで路面からの突き上げをいなしてくれます。
近年のレーシングフレームは“高剛性一辺倒”ではなく、 剛性と柔軟性を部位ごとに最適化し、疲労軽減を図っています。
それでもAETHOS 2の“しなやかさ”は、もはやその域を超えています(笑)。
仮にロングライドで足が売り切れても、進んでくれる気がするフレームでした。
その根拠はやはり”しなり方”にあり、フレーム全体がバネのようにしなって、跳ね返ってくれるからです。
レーシングバイクは綺麗なフォームでペダリングすることで良く進みますが、
AETHOSはフォームが乱れてもバネ感で前進してくれます。
つまりこれは「勝つためのバイク」ではなく、「走ることそのものを楽しむためのバイク」。
スピードを競うだけがロードバイクの楽しみではありませんからね。

AETHOS 2の存在によって、「自由で至高のバイク」の本来の意味をようやく理解しました。
登坂性能も超軽量バイクゆえに戦闘力が高いです!
レースバイクではないので、「戦闘力」というワードを使うのはナンセンスとは分かっていますが、
激坂ではその軽さが大きな武器になります。
また、バイクを左右に振ったときの軽快さも格別。
まるで身体の一部のように動かせ、ダンシング時の楽しさは群を抜いています。
撮影していただいた画像を確認するとダンシングしてる姿しかありませんでした(笑)。




今回の試乗車には、ほぼ同時期に発表された
・Roval Alpinist CLX III(1131g・リムテープ&バルブ込)
・Roval Alpinist Cockpit II(270g・400×100サイズ)
が搭載していました。
私が乗ったバイクはSRAM RED E1に、上記の2つがアッセンブルされ、
完成車重量は驚異の5.98kg!! 6kgを切る軽さに驚愕です!!
Roval Alpinist CLX IIIの詳細は、改めて別記事でご紹介しますのでお楽しみに。
なおAlpinist Cockpit IIはTARMAC SL8にも取り付け可能です。
SL8を軽量化したくてウズウズしている方はご相談ください!!




完成車重量の大半はフレームやコンポーネント・ホイール・ハンドルが占めるのですが、
5.98kgという数字は専用設計されたスモールパーツがあってこそ。
細部に至るまでの設計思想が、完成度の高さと美しさを際立たせています。

レーシングバイクとはまた違う楽しみを味わえるのが「AETHOS」。
タイヤは35mmまで対応し、エンデュランスジオメトリーにより幅広いライドスタイルに対応します。
「レースには出ないけど、最高の乗り味を楽しみたい」
そんな方には間違いなくベストな1台です。
特にこんな方におすすめ:
• クラシカルなデザインが好き
• クロモリのように“しなって乗り味の良い”フレームが欲しい
• 他にない個性を求めている
• 「軽さこそ正義」と思っている
• 競い合うより、走ることを楽しみたい
ひとつでも当てはまる方は、ぜひ店頭でご相談ください。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております!

