2026.May. 23
ついに完成しました、SANTACRUZ NOMAD。
今回はフレーム選びからパーツの一つひとつに至るまで、お客様とじっくり対話を重ねながら組み上げた一台です。
単なるスペックの積み上げではなく、「どう走りたいか」「どこで気持ちよく走りたいか」――そのイメージを形にした、まさにライダーのためだけのNOMADに仕上がりました。

フレームは Santa Cruz Nomad。
このバイクの“懐の深さ”は、単にストローク量や下り性能だけでは語れません。低速域からハイスピードまで、入力の質が変わっても挙動が破綻しない“許容幅の広さ”こそが本質です。
ただ今回は、その懐の深さに任せるのではなく、「どの速度域でも違和感なく繋がること」を軸にセッティング。
低速で感じる荷重の手応えが、そのままスピードを上げても変わらず続いていく――この“感覚の連続性”を徹底的に整えています。
前後バランスも同様に、どこか一方が主張しすぎることのないよう調整。
どのポジションでもタイヤが自然に仕事をし、無理に抑え込まなくてもラインに乗っていく。スピードを上げても恐怖に変わらず、むしろ余裕へと変わっていくフィーリングです。

フロントには FOX PODIUM。
狙ったのは単なる剛性ではなく、“収束の速さ”。入力に対して一発で落ち着き、荒れたセクションでもラインが乱れない。リアとのつながりも含め、前後で同じリズムを刻めるように仕上げています。動いているのに余裕がある――これまでにない感覚です。
足元には Maxxis Assegai Tire。
どのバンク角でも接地感が途切れず、「まだいける」と思わせてくれる安心感。このバイクの許容幅を最大限引き出す、重要なピースです。

コックピットは Renthal。
曖昧さのない剛性感で、フロントの情報をダイレクトに伝達。ヘッドには Chris King を組み込み、荷重がかかった状態でも濁らない回転を実現しています。スピードが上がるほど、この差ははっきりと現れます。

駆動系は“踏んだ力を逃がさない”ことを最優先に。
荒れた路面でも足を止めずに踏み続けられる安定感と、加速時のダイレクトな応答を両立しています。ブレーキも同様に、効きの強さではなく“コントロールできる余白”を重視。結果として、スピードを保ったままラインに集中できる仕様です。
見た目の統一感はあくまで結果。
すべては「岩岳やパノラマでどう機能するか」から逆算しています。速さのためだけでなく、“攻め続けられること”を前提に仕上げた一台です。

懐の深いNomadを、あえて丁寧に整えた今回の仕様。
ライダーの入力に対する応答精度は一段引き上げられ、どのシーンでも“意のままに操れている”という確かな手応えが残ります。
踏み込めば応え、預ければ受け止める。
その一体感は、走り出した瞬間から感じていただけるはずです。
この一台が、お客様のライディングをさらに引き上げる存在になることを願っています。
この度はご注文、誠にありがとうございました。

